ごあいさつ
理事長あいさつ
私たちの聖霊病院は、1945年以来この地で、カトリック精神の愛と奉仕の心をもって医療活動を続けてきました。この間に世の中は豊かになり、医療技術も目覚ましく進歩し医療のありようは大きく変わってきました。しかし、いかに技術が進歩しても医療の根本精神は病める人への思いやりにあることに変わりはありません。人間が人間を治療するということの本質は、精いっぱいの愛情をもって、持てるあらゆる技術を施すという医療人の心構えにあると思っています。私たちの医療の対象の多くはこの地域の住民の患者さんたちです。住民の皆さんにいっそう信頼していただける病院作りが私たちの第一の目標です。私たちの手に余るような病態に陥れば、近くに高度の設備を備えた病院がいくつもあり、そのいずれにもただちに転送するシステムも整っています。この地域の患者さんの命と暮らしを守るということを最優先事項として位置づけて、今後の病院活動を続けてゆきたいと考えております。
ちなみに、私もこの地域の住民の一人であり、聖霊病院の充実は、私たちが安心して暮らすことができるためには欠かせない要因であると考えて、理事長就任を受諾しました。 皆さんと共に聖霊病院の発展と充実を目指していきましょう。
社会福祉法人聖霊会 理事長 平林 憲之(内科医)
病院長就任あいさつ
2020年4月に森下院長から交代し、新院長に就任しました。聖霊病院は、この地で70年以上キリスト教カトリックの病院として「愛と奉仕」の理念のもと、地域の方々へ医療を提供してきました。私自身は、2004年から聖霊病院に勤務していますが、この間、病院は新築移転、病床数の変更、電子カルテの導入等、ハード面で大きな変更がありました。病院機能も急性期を中心としたものから、地域多機能型ハブ病院という、多機能(急性期、回復期、周産期、ホスピス)をもつ病院になりました。
地域多機能型ハブ病院の「ハブ」とは、「つなぐ」役割をするもので、ハブ空港や、電子機器をつなぐ機器に使われる言葉です。このハブ機能は、当院では、患者さんの病状に応じて地域の医療機関、介護事業所、病院などを「つなぐ」ことであり、このつなぐ役割を明確にし、心を込めてかつ機能的に行うことが、当院の「愛と奉仕」の理念にかなうものと考えます。聖霊病院の、患者さんにやさしい、温かみのある病院であるというところを生かし、良質な医療を提供し、地域多機能型ハブ病院としての「つなぐ」機能を高め、今後も「この病院にしてよかった」と、多くの方に思ってもらえる病院にしていきたいと思います。
病院長・管理者 春原 晶代
理念
地域医療を通して、キリストの愛をもって人びとに奉仕します。
基本方針
- 患者さん中心の思いやりのある医療を行います。
- 人権尊重に基づいて患者さんの価値観に配慮した全人的医療に努めます。
- 医療人として資質向上に努め、良質で安全な医療を実践し、信頼される病院をめざします。
- 地域医療連携を推進し、地域の方々の医療と福祉の向上に貢献します。
- カトリック医療施設として、いのちの始まりと終わりを大切にします。
社会福祉法人聖霊会 聖霊病院
平成27年6月改正施行
患者さんの権利
- 人格を尊重され、人間としての尊厳が守られる権利があります。
- 良質で安全な医療を平等かつ公平に受ける権利があります。
- ご自分の病気について説明を受け、すべてを知る権利があります。
- 検査、治療方針、医療機関を自ら選択する権利があります。
- プライバシーを守られる権利があります。
- セカンド・オピニオンを受ける権利があります。
患者さんとご家族の責務
- 身体的・精神的・社会的情報を正しく医療者に伝える義務があります。
- 治療計画等に関して十分に納得し、医療者と協力して治療に参加する義務があります。
- 患者さんが安心して医療を受けられるために当院で定めた規則等を守る義務があります。
- 他の患者さんのプライバシーや個人情報及び権利を尊重する義務があります。
- 他の患者さんの診療や職員の業務に支障を与えない義務があります。
- 他の患者さんや職員に対して、暴言・暴力等の迷惑行為を行わない義務があります。