ごあいさつ
理事長あいさつ
聖霊病院は第二次世界大戦の終戦の年、すなわち日本が貧困と荒廃の中にあった1945年に設立されました。以来76年の長きにわたって昭和区川名山の地で医療活動を継続してきました。この間、世の中の変化は著しく、それは医学医療の分野でも同様であり、聖霊病院もその変革の波に巻き込まれつつ、それぞれの時代に必要な医療を提供してきました。このような変動の中にあっても、キリスト教の説く「愛と奉仕」の精神を聖霊会の基本理念として変わることなく堅持しております。この「愛と奉仕」の精神を体現することは決して容易なことではありませんが、我々の実現すべき崇高な目標として今後も掲げ、できる限りこの精神に沿った医療活動を行ってまいりたいと思います。
現在、政府は「地域医療構想」を推し進めております。この「地域医療構想」とは、超高齢社会に必要な医療体制を構築する試みであり、各医療機関の協議のもとに病院の機能分化と連携を図り、各地域の医療需要に応えられる医療体制を造り上げる構想のことを言います。我が聖霊病院は、生命の誕生と終焉を支える医療に加え、活動期にある人々と高齢者のための一般医療を提供する役割を担うことになります。超急性期医療や高度医療を必要とする患者様に対しましては、日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院や2つの大学病院と連携を密にしておりますので、これらの施設へのスムースな移行が可能となっております。また、急性期医療を終えられた患者様の在宅復帰に向けた医療も当院では可能であります。さらに、当院では訪問看護ステーションをこの秋に立ち上げ、在宅医療にも貢献したいと考えております。
聖霊病院が皆様のニーズにより適切に応えられるよう、私たち自身も努力してまいりますが、皆様のご助言やご意見もまた不可欠と考えておりますので、どうかそれらをご提供下さいますようお願い申し上げます。皆様とともに歩める聖霊病院を造り上げていきたいと願っております。
社会福祉法人聖霊会
理事長 内海 眞
病院長就任あいさつ
2024年4月から院長に就任いたしました春田純一と申します。今から41年前の1983年4月に医師免許を取得し、当時の名古屋第一赤十字病院で研修を開始したのが昨日のことのように思われます。
途中で名古屋大学に帰局、関連病院に赴任した5年を除き36年に渡って第一日赤で勤務していました。専門は内視鏡診療を中心とした消化器内科です。地域基幹病院として救急医療、がん医療などを担っていました。
縁あって当院院長を拝命し、新たな一歩を踏み出す事になります。当院は1945年終戦直後からキリスト教の博愛精神をバックボーンに「愛と奉仕の精神」で地道な地域医療を80年近く担ってきたと認識しております。内海理事長の下、森下元院長、春原前院長が、時代の変遷に対応しながら苦労して病院運営をされてきたと伺っています。
今年は大幅な診療報酬改定、働き方改革の実施など医療を取り巻く環境も大きく変わります。前途は決して楽とは言えませんが、職員一丸となって乗り切って行きたいと思っております。微力ですが、自分のできることから取り組んで行きたいと思いますのでご協力をお願いしたいと存じます。
社会福祉法人聖霊会
聖霊病院 院長 春田 純一
理念
地域医療を通して、キリストの愛をもって人びとに奉仕します。
基本方針
- 患者さん中心の思いやりのある医療を行います。
- 人権尊重に基づいて患者さんの価値観に配慮した全人的医療に努めます。
- 医療人として資質向上に努め、良質で安全な医療を実践し、信頼される病院をめざします。
- 地域医療連携を推進し、地域の方々の医療と福祉の向上に貢献します。
- カトリック医療施設として、いのちの始まりと終わりを大切にします。
社会福祉法人聖霊会 聖霊病院
平成27年6月改正施行
患者さんの権利
- 人格を尊重され、人間としての尊厳が守られる権利があります。
- 良質で安全な医療を平等かつ公平に受ける権利があります。
- ご自分の病気について説明を受け、すべてを知る権利があります。
- 検査、治療方針、医療機関を自ら選択する権利があります。
- プライバシーを守られる権利があります。
- セカンド・オピニオンを受ける権利があります。
患者さんとご家族の責務
- 身体的・精神的・社会的情報を正しく医療者に伝える義務があります。
- 治療計画等に関して十分に納得し、医療者と協力して治療に参加する義務があります。
- 患者さんが安心して医療を受けられるために当院で定めた規則等を守る義務があります。
- 他の患者さんのプライバシーや個人情報及び権利を尊重する義務があります。
- 他の患者さんの診療や職員の業務に支障を与えない義務があります。
- 他の患者さんや職員に対して、暴言・暴力等の迷惑行為を行わない義務があります。