放射線技術科
骨折と骨粗鬆症について
骨粗鬆症による骨折には、胸椎・腰椎の椎体骨折、大腿骨近位部骨折(太ももの付け根付近の骨折)、骨盤骨折、橈骨遠位端骨折(手首の骨折)などがあります。
これらの骨折の多くは転倒がきっかけで起こり、日常生活に大きな影響を与えます。骨折は寝たきりになる原因の第3位というデータもあり、早期に骨粗鬆症を見つけて治療することがとても大切です。
まずは「骨の健康診断」として骨密度検査を受けましょう。
当院の骨密度測定装置について
こんな方におすすめです
☑ 女性(骨粗鬆症は女性に多い病気で、特に閉経後は骨密度が急激に低下しやすくなります)
☑ 60歳以上の男性(加齢とともに男性も骨密度が低下します)
☑ 家族に骨粗鬆症の人がいる方(遺伝的な要因もあります)
☑ 過去に骨折したことがある方(既に骨がもろくなっている可能性があります)
☑ やせ型・低体重の方(BMIが低い方は骨量が少ない傾向があります)
☑ 運動不足の方(骨は適度な負荷で強くなります)
☑ カルシウム・ビタミンD不足の方(骨の材料と吸収を助ける栄養素が必要です)
☑ 喫煙・過度の飲酒をする方(骨の新陳代謝に悪影響を与えます)
☑ ステロイド薬を長期服用している方(骨の分解を促す作用があります)
骨密度検査を受ける方法
次の方法で検査を受けられます。
☑ 骨粗鬆症外来を受診(毎週月曜 9:00〜11:00・予約制)
☑ 自治体の骨粗鬆症検診を利用(対象:40〜70歳の女性・5歳刻み)
☑ 健康診断・人間ドックのオプションで申し込む
チームで取り組む骨折予防
骨粗鬆症による骨折を防ぐためには、医師だけでなく多職種が連携して取り組むことが大切です。 当院では、骨粗鬆症による骨折を予防することを目的とした多職種チーム「骨粗鬆症リエゾンチーム SOLT」が活動しています。SOLTでは、骨折予防に関する動画配信や講演会、出張講座などを通じて、地域の皆さまへの啓発活動を行っています。
→ 骨粗鬆症リエゾンチーム SOLTについてはこちら
(https://www.seirei-hospital.org/bumon/iryoanzenkanrishitsu/#sec-3)